お彼岸って何?
「暑さ寒さも彼岸まで」
春分(秋分)の日を中日に、前後3日間を含めた7日間を「彼岸(ひがん)」と言います。
この「彼岸」とは何の事でしょう?
彼岸とは「遥か彼方の岸」という意味。
遥か彼方の岸とは「極楽浄土」の事。
極楽浄土は、「西方十万憶土にある仏の国」と仏典に説かれております。
遥か遠い所にありますが、南無阿弥陀仏の念仏をお称えすれば、
誰でも必ず往く事が出来る仏の国。
それが極楽浄土であり、「彼岸」であります。
ではなぜ、お彼岸の時期にお墓参りをするのでしょうか?
それは、春分(秋分)の日に太陽が真西に沈むからです。
真西に沈む夕日を眺め、西の彼方にある極楽浄土(彼岸)を想う。
真西に沈むというと、なんだか極楽浄土を身近に感じませんか。
季節や自然への美的感覚の優れた日本人らしい感性がそこにはあります。
だからお墓にお参りするのですね。
ありがたい。南無阿弥陀仏。
2020.3.21
わげんせ和玄
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