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お念仏で心を整える。

「 十念 」(じゅうねん)
「南無阿弥陀仏」のお念仏を「十遍」お称えする事を「十念」と申します。
息が続かないので、「四編・四編・二編」と区切ってお称えいたします。
九遍目以外は「ナムアミダブ」と最後の「ツ」は発音せずにお称えいたします。
皆さんで一緒に称えましょうという意味の、「同称十念」(どうしょうじゅうねん)と、
住職が申しましたら、声を合わせてお称えいたします。

お称えしてみましょう。

※ 先ず鼻から息を吸います。(ゆっくり深く)
※ 息を吐きながらお称えします。(ゆっくり)

 ナムアミダブ
 ナムアミダブ
 ナムアミダブ
 ナムアミダブ

※ 再び鼻から息を吸います。(ゆっくり深く)
※ 息を吐きながらお称えします。(ゆっくり)

 ナムアミダブ
 ナムアミダブ
 ナムアミダブ
 ナムアミダブ

※ 再び鼻から息を吸います。(ゆっくり深く)
※ 息を吐きながらお称えします。(ゆっくり)

 ナムアミダブツ  (九遍目だけ「ツ」を発音します)
 ナームアミダブー (ゆっくり頭を下げながら)

どうでしょう?
心がスッとして、落ち着いた気持ちになりませんか?

ご先祖さまの供養のため「阿弥陀さま、お願いします」という気持ちでお称えするお念仏。
実は、お称えすることによって、心を落ち着かせる効果もあるのです。

ポイントは、「称える前に息を吸う」「息を吐きながら称える」です。
要は、気持ちよく「深呼吸」ができるんです。

「深呼吸」あまり生活の中でしないですよね?
子どもの頃は喧嘩して泣いたり、かけっこして息を乱したり、感情や身体が大きく乱れた時、
整えようと自然に深呼吸をしていたと思います。
しかし大人になると理性が働きますから、感情を抑え様々な事を我慢します。
良くも悪くも落ち着いた生活になります。
でも、心が落ち着く事はないんです。
煩悩(ストレスや不安)を切り離す事は出来ないですから。

お念仏を一日一度、自分の耳に聞こえる程度の小さな声でいいので、お称えください。
朝起きた時なら「おはようございます。今日も一日よろしくお願いします。」と思ってお念仏。
寝る前なら「今日も色々あったけど、ちゃんと寝れる。よかった、ありがとう」と思ってお念仏。
「期待と感謝」を思ってお念仏を称えてみてください。

供養のために、そう思ってお称えしたお念仏が、私の心を整えてくれる。
ありがたいことです。

2019.9.17
わげんせ和玄

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