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石庭に砂紋を書く。

私は週に2日、世田谷区奥沢にあります「九品仏浄真寺」へ
御朱印授与のお手伝いに来ております。
創建は江戸中期の1678年の浄土宗寺院で(お寺業界では「最近」と言われてしまいます…)
3万6千坪もある境内は、阿弥陀経に説かれる極楽浄土の様子を表現しております。
その一角に「石庭」があり、そこには「砂紋」が書かれております。
「砂紋」とは言っても、禅宗寺院によく見られる禅定の心を映す「枯山水」ではなく、
極楽浄土を想い、ホッと一息楽しんでいただける様に心がけて「砂紋」を書いて(描いて?)おります。

本日(令和4年2月8日)、私が「砂紋」を書いてみましたので、ご笑覧ください。
https://fb.watch/b1BH5FvmJJ/
最後に書きましたのは、九品仏浄真寺の「九」でございます。

帳場に詰めておりますと、参拝の方に「この砂紋はどのような意味があるのですか?」と
聞かれる事が多々あります。
しかし、そこには特に意味はなく、極楽浄土の穏やかな景色にホッと一息、
親しんでいただければと思っております。
私たち現代人は情報過多の世界に生き、全ての事に意味を見出そうとしてしまいます。
流れるままに…
生かされていることに感謝して、今を生きることが大切と思います。

2022.2.8
わげんせ和玄

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