お寺でお葬式
先日、お檀家さまのお葬式が本堂で行われました。
「お寺でお葬式していいんですか?」と以前に聞かれた事がありましたが、
むしろ、お寺でお葬式を行う方が正しいです。
お亡くなりになって49日の納骨法要、一年たっての一周忌、翌年の三回忌、と
ご法事は全てお寺の本堂でお勤めいたします。
では、お葬式は?
私が考えるに、お葬式は「一回目のご法事」です。
お葬式を言い換えるのであれば、「一回忌」のご法事です。
仏教(浄土宗)の教えでは、「ナムアミダブツ」とお念仏を称えた者は
命尽きた後、この世をさまよう事なく、すぐに極楽浄土へ往生いたします。
亡き方は、お葬式の時にはすでに極楽浄土にいらっしゃいます。
極楽浄土を表現した法音寺の本堂、阿弥陀如来さまの前でお葬式を行うという事は、
意義、教学、両面からみても「正しい行い」であると私は考えております。
近年は「家族葬」という、親しいご親族のみでお葬式を行う事が多くなってまいりました。
「家族葬」でお葬式をなさるのであれば、行き慣れた法音寺で、
極楽浄土の本堂でお勤めいただきましたら、ありがたい事と存じます。
2021.11.16
わげんせ和玄
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