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ご法事の前にお読みください

ご法事前の控室には「ご法事の前にお読みください」という紙が置いてあります。
是非、ご一読いただいてからご法事をお勤めください。

今回はその紙に書かれていることを投稿いたします。

~ご法事の前にお読みください~

法音寺
室町時代の文明12年(1480)創建、宗旨は浄土宗。
「法音」(ほうおん)とは、仏さまが説法されている様子という意味です。
本尊阿弥陀如来の印相(手の形)は説法印を結び、極楽浄土で仏さまが説法されている時のお姿です。
正に「法音の阿弥陀さま」です。

ご法事
「法」とは、仏教の教え。その教えを実践する行事がご法事です。
法音寺のご法事で実践する「法」は、「南無阿弥陀仏」(ナムアミダブツ)と称える「お念仏」です。
「南無」(ナム)とは、「お願いします」という意味。
「阿弥陀仏」(アミダブツ)は、「永遠の命の仏さま」と訳されます。
「ナムアミダブツ」とお称えして、「阿弥陀さま、ご先祖さまをお願いします。」と心から念じ、
お念仏をお称えください。

供養・回向
ご法事を「供養」(くよう)・「回向」(えこう)とも言います。
「供養」は「供に養う」、「回向」は「回し向ける」と書きます。
ご法事は、仏教で説かれる善い行いを積む修行とされており、ご先祖さまを想う気持ちと念仏の実践は、
今を生きる私たちの幸せや心の安定を養ってくれるのです。
ご法事はご先祖さまと私たち、どちらにも大切な行事なのであります。

お念仏
「南無阿弥陀仏」と十遍称える事を、「十念」(じゅうねん)と言います。
住職が「同称十念」(どうしょうじゅうねん)と申しましたら、声を合わせてご一緒にお称えください。

先ず4編、ナムアミダブと称えます。(「ツ」は発音しません)
息を吸って更に4編、ナムアミダブと称えます。
息を吸って9編目は、ナムアミダブツと称え(ここだけ「ツ」を発音します)
続けて10遍目は、ナームアミダブーと礼をしながら称えます。

お焼香
焼香の香薫は、「ご先祖さまに想いを運ぶ」と言われております。
1、2、3回と回数にはそれぞれ意味がありますが、ご法事では「真心を一心に伝える」という意味で
「1回」お焼香をいたします。

①焼香の案内がありましたら、お施主さまから左側より正面に向かいます。
(焼香中は住職の前に立つので、会釈してから正面に行きます)

②正面に着いたら先ず、合掌し阿弥陀さまに礼をします。

③次に、お焼香をいたします。

・右手でお香をつまみ、左手を受け皿の様に添えて、そのまま両手を額の近くまで上げます。
・そしてお香を炭にくべます。
・その後、合掌してゆっくりとお参りください。
(小さな声で十念をお称えいただくとありがたいです)

④お参りが済みましたら右に抜けて自席へお戻りください。
(前の方が右に抜けたら次の方は正面へお進みください)

 

2020.1.17
わげんせ和玄

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