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お彼岸ってどこ?

「お彼岸だからお墓参りに行こう。」

春のお彼岸、秋のお彼岸の季節になるとお墓参りにお寺へ行きます。
何気なく使っている「彼岸」という言葉。
いったいどんな意味があるのか、意外と知られておりません。

「彼岸」とは「遥か彼方の岸」の略語です。
「遥か彼方の岸」とは「極楽浄土」の事です。
「極楽浄土」は「西方」に在ると、仏教経典(釈迦さまの法話)に説かれており、
春分の日、秋分の日は、太陽が真西に沈む事から、沈んでいく太陽を眺め、
その先にある極楽浄土に想いを巡らせて、ご先祖さまにナムアミダブとお念仏を称える。
日本では仏教伝来してから約1500年、仏教行事として続けられております。

お彼岸には多くのお檀家さまがお参りに来られます。
子供の頃から両親やおじいちゃんおばあちゃんに連れられて、ただただお参りしていたあの頃。
今その意味を理解する事で、お気持ちが入ったお参りができるのではないでしょうか。

何気ない日常に「仏教」が浸透している日本。
その意味を知り、「型」を整えてお参りいただく。
大事な事と思います。

※ 春のお彼岸には「あんず」と「モクレン」が、
秋のお彼岸には「ひがんばな」が見どころです。

2022.3.19
わげんせ和玄

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